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校長日記

校長日記

 学校の出来事などを、校長の目線で言葉にしていこうと思います。

 ご覧いただけたら幸いです。

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12月26日(木) 一騎打ちで勝負 ~4年生~

 5時間目、4年生の教室では仲間同士が向かい合い、百人一首の一騎打ち(三人で勝負のグループもあり)が行われていました。二十首ずつを色分けされた『五色百人一首』を使って行われ、本日は橙色の二十首が机に並べられました。

 ルールもしっかり定着し、上の句を表にしてまずは並べ、上の句を確認し(自分が得意なものはどこかも確認し)ながら、札を裏返していきました。

 読み手は担任の先生が担当しました。第一首が読まれる直前まで、和気あいあいとしていた教室の雰囲気が、上の句を読む、先生の声が聞こえてくると、一瞬にして静寂となりました。そして、上の句を読み終え、一瞬の間が生まれると、全員の目が目の前に並ぶ札に集中し、「下の句の出だしは何だろう」と、並ぶ札全体を見つめる(見渡す)子どもたちの姿がありました。

 一首、また一首と進み、終盤には勝敗が決しました。私が見ていた目の前では、8対8まで続き、最後の最後までどちらが勝つか分かりませんでした。勝敗がついた子どもたちの様子を見つめると、勝てた喜びを控えめに表出する子もいれば、負けた悔しさよりも相手をたたえる子もいました。もちろん悔しさを全面に出す子もいました。自然と集中力が高まっていく、そんな素敵な時間でした。

 明後日からは、冬休みとなります。現代はデジタルな遊びが主流になっていますが、お正月に家族や親せきが集ったときに、カルタや百人一首の札を囲み、取った取られたと、一喜一憂しつつ、楽しいひとときを過ごすのもよいかもしれません。私の子ども時代、隣の親せきと羽子板したり、家族で福笑いをして大笑いしたりしました。ずっと昔のことですが、思い出すと景色としてよみがえってきます。デジタル時代だからこそ、アナログな懐かしい遊びが新鮮かもしれません。

12月25日(水) 素敵な”贈り物”が届く ~その2~

 本日、2回目の贈り物がありました。1つは5年生から表札を、もう1つは3・4組から作りたてのじゃがベーコンです。

 学校の校庭にあった桜の木を伐採したときに出た丸太を材料にして作成し、5年生3人の子が届けに来てくれました。5年生の活動は何回か見ていて、3人の子たちは丸太を使ってペン立てを作っているので、表札を作っていることは全く知りませんでした。名前の下には『おにぎり』が描かれていて、どうして描いたのか聞くと、「私、おにぎり大好きだから」と教えてくれました。この表札を見るたびに、届けに来たときの、3人の素敵な笑顔が浮かび続けます。

 じゃがベーコンは、3・4組で夏に収穫したじゃがいもを使い、調理したものです。調理の様子を見に行った時には、ちょうどじゃがいもを油でいためている時でした。調理をするまわりでは、この後使用するにんにくを調理用の棒で一生懸命たたいている子がいました。3人の子が届けに来た時には、カップからにんにくの香ばしい香りがしてきました。「事務のK先生の分も持ってきたから、今いないから、校長先生冷蔵庫にしまっておくからちゃんと伝えてね」と言われ、早速付箋に書き、K先生の机に置きました。

 1回目の贈り物が届き、とってもうれしい気持ちでいたところに、さらに子どもサンタが私のところへやってきました。うれしい限りです。きっと、子どもたちにも(子どもたちにこそ)、素敵なサンタさんが素敵な贈り物を届けにきたと思います。

 

12月25日(水) 素敵な”贈り物”が届く ~その1~

 素敵な贈り物が届きました。1つは、クリスマスカード、もう1つはリースです。カードには、「メリークリスマス クリスマスのじきはさむいですね。 かぜをひかないように 気をつけてください」と書かれていました。とても丁寧な字で書かれていて、サンタさんとツリーなどの絵も丁寧に塗られていて、Kさんの思いの詰まったカードであることが、とても伝わってきました。また、カードには罫線がありません。縦の線がなくとも、真っすぐに各行がそろっていて、そういったところからも、一文字一文字、一列一列、カードを届ける先の人のことを思って書いていることも伝わってきました。

 クリスマスリースには、赤にピンクに白の彩り豊かな花が装飾されていました。この花はリースを届けたTさんが育てた花であることを、担任の先生から教えていただきました。つるをきれいに巻き、松ぼっくりと花のバランスを考えながら、”わたしならでは”のリースに仕上げ、届けに来てくれました。校長室の入り口に早速飾らせてもらいました。

 10年以上前のことです。4年生の担任をしていて、国語で『一つの花』という物語を読み深めました。この物語の終盤、戦争へ旅立つ父が、列車に乗り込む直前、主人公の女の子に駅のホームで見つけた一輪のコスモスの花を、娘に渡します。この一輪のコスモスの花は、父と女の子(娘)にとって何だったのかを考えあった時のことでした。一人の子が、「お父さんからの最後の贈り物だったと思う」と発言をしました。すると、違う子が、「贈り物ではなくプレゼントだと思う」と続きました。”贈り物”なのか、それとも”プレゼント”なのか、激論が始まりました。この時、「どちらも同じではないのか」と思う自分がいると同時に、「きっと学級の一人一人にとって、物語に登場する一輪のコスモスの花の見え方と感じ方は違うだろうな」とも思い、それぞれが感じている一輪の花を語り合いました。話し合いの最後には、「プレゼントだと何だか軽い気がする。○○さんが言うように、この花は戦争へ向かうお父さんが、大好きな娘に渡したのだから、贈り物なんじゃないかな。この方が、大切な物って感じがする」となり、プレゼントではなく”贈り物”であるとまとまりました。

 今回届いたクリスマスカードとリースは、どちらも私にとって、”大切な贈り物”です。

 

12月24日(火) クリスマスメニューをいただく ~給食~

 今日は24日。給食はクリスマスメニューでした。子どもたちの様子が見たくなり、検食を済ませ、給食タイムの教室へお邪魔しました。ちょうど、いただきますをするタイミングでした。「いただきます」を終えた途端、一斉にお箸を持ち、お目当てのメニューから食べ始めました。スープからいただく子、クリスマスサラダからいただく子、タンドリーチキンからいただく子、丸パンをちぎることから始める子などなど、その子によってどう食べるのか、何から食べるのかは様々でした。

 写真右のように、星形チーズをお盆に移動させている子もいました。プリンのおかわりのため、黒板前の配膳場所に並んでいたRさん。机に戻るなり、星形チーズを食べ始めました。クリスマスサラダが自分のところに届いた時、星形チーズが入っていることに気が付き、思わず星だけを取り出したくなったのだと思います。1つ1つお箸でつまみながら、夜空の星を思い浮かべ、綺麗に並べたように感じました。星形チーズを口にしたRさん。私を見て、ニコッと微笑みました。目の前には本物の夜空はなく、装飾されたクリスマスツリーもありませんが、星形チーズを味わいつつ、クラスのみんなと過ごしているクリスマスを感じていたのかもしれません。

 私が小学生の頃、ここまでクリスマスを味わえる給食ではありませんでした。タンドリーチキンに、サラダに、スープ。そしてチョコプリンと、健やかな成長を願い、日々、おいしい給食を考え、そして作ってくださる栄養士の先生、調理員の先生方、おいしいクリスマスメニュー、ありがとうございました。

 

12月23日(月) あずきってどんな味 ~2年生~

 午後の時間、2年生の教室では小豆(あんこ)の試食会が行われていました。2年生では小豆を栽培し、秋に収穫を済ませていました。冬休みを今週末に控えた今日、担任の先生が手作りした餡子を子どもたちは直に、そして食パンにぬって(のせて)食べました。

 今回の小豆レシピは、クラスのKさんが小豆の調理方法が載っている本を購入していて、その中にあったレシピを参考に作ったそうです。このいきさつを聞いた子ども達は、自然とKさんの方を向き、感謝を伝えていました。

 机に並べられた紙の入れ物に、1つまた1つとあんこが盛り付けら、子どもたちは、手元に届くのをまだかまだかとそわそわしていました。そして全員の机に餡子が届くと、しばしの試食タイムが始まりました。まずはあんこそのものを、次に、食パンにのせ、最後はバターものせてあんバタにして食べました。子どもたちの声です。

「おいしすぎる~」「うまうま~」「おいしい。なんじゃこらあ」「めちゃくちゃこれ、うまいって」

「うっわ~~、おいしい」

などなど、美味しさの表現も、子どもの声に耳を傾けると、その子ならではの表現で美味しさを伝えようとしていることが分かりました。

 担任の先生と子どもたちの計らいで、私も食すことができました。ちょうどいい(塩梅のいい)甘さで、決して甘すぎず、美味しくいただきました。

 振り返り(日記)では、次(年明けに)自分はどんな調理がしたいのかを書きました(途中で退席したため、どんなことが書かれていたかは把握できていません)。

 おしるこを作りたいかもしれないし、あんこのパンを作りたいかもしれないし、あんこのおやきを作りたいもあるかもしれません。ひょっとすると、違う甘さのあんこに挑戦したいもあったりするかも・・・

 日頃何気なく食べているあんこ。そのあんこを”自分が育てた小豆”で作ります。量に限りがあるため、ひょっとすると何回か試す時には市販の小豆で行い、本番のあんこ(あんこ料理)づくりは一発勝負になるかもしれません。柔らかさ、甘さ、見た目、そういったところにもこだわって、”わたしにとっての究極の餡”づくりに突き進む先には、それまでとは違ったあんこの景色、世界が待っているかもしれません。

 

12月20日(金) あっちへ行って こっちも行って ~児童会まつり~

 児童会の大きなイベント、『児童会まつり』が行われました。

 全校が体育館に集まることはせず、開会式と閉会式はオンラインで実施し、本部会の役員はアトラクション会場の込み具合を常に察知し、トランシーバーを駆使して、どこが混んでいるのか、どこが並ばずに体験できるのかの情報を定期的に放送を流し発信しました。縦割り班の各グループはその情報を頼りに、どのアトラクションに行くか考えている場面も見られました。

 それぞれのアトラクション会場では、学年関係なく楽しく遊び、体験する様子が見られました。すべての会場の写真を示すことができず申し訳ありませんが、

 ○体育館では、体育委員会が主催し、ターザンロープでぶらぶらと揺れて楽しんだり、障害物レース(平均台など)を楽しんだりしていました。

 ○ランチルームでは、健康委員会が主催し、体の内部(内臓)を知るクイズが出され、最後は門番をする担当の子とじゃんけんで勝たないと出られないため、真剣勝負のじゃんけんが行われました。

 ○理科室はお化け屋敷と化し、放送委員会のメンバーがお化け役となり、部屋へ入ってきた友だちを驚かせていました。「怖かった」「そうでもなかった」感じ方は様々でした。

 ○2階の教室では、学校をきれいにする委員会主催のごみ集めタイムトライアルが行われていました。丸めた新聞紙がちりばめられ、その新聞紙を清掃用具を使って、必死に楽しみつつ集めていました。

 ○3階の教室では、学校を明るくする委員会主催の的あてが行われていました。的には「ちくちく言葉」と「あったか言葉」が記され、あったか言葉だとプラスの点数がもらえるので、その的めがけてボールを投げていました。学年によって的までの距離が違い、優しさ溢れる工夫がされていました。

 ○図書館では、図書委員会主催の本探しが行われました。図書館を暗くし、懐中電灯を手に、「かんたん」「むずかしい」どちらかのカードを引き、そこに示された本を探すコーナーでした。10秒足らずで探し当てるペアもいて驚きでした。

 ○6年生の教室では本部会4名プロデュースの宝探しが行われていました。アトラクションと全体把握と、本部会のメンバーは大忙しでした。

 あっという間の2時間でした。体験する側も、提供する側も、どちらにとっても楽しい『児童会まつり』となりました。12月を締めくくる、すばらしい児童会行事でした。

 

12月19日(木) 全校にも届けたい ~金管バンド~

 昨日に引き続き、本日も金管バンドの発表がありました。今回は、全校を前にしての演奏でした。朝の活動の時間のため、時間が15分しか設けることができないため、2曲を演奏しました。1曲目はアニメのテーマソング、2曲目がクリスマスを感じる曲でした。1曲目は演奏の途中、パートごとに立って演奏する場面があり、その都度拍手が起こりました。2曲目は曲の歌詞がスクリーンに映され、「一緒に歌ってください」の曲説明もあったため、全校が口ずさみながら演奏を聞くことができました。曲数が限られている分、曲の構成を工夫し発表していました。

 2曲目を終えた時には、アンコールが起こり、映画に使われた曲を演奏しました。曲が始まるたびに、隣に座る担任の先生と顔を合わせにこっとする姿もあり、楽しくそしてわくわくした気持ちで2曲+1曲を聴くことができました。短い時間ではありましたが、素敵な時間になりました。

 本日学校へ来ると、昨日の感謝コンサートの保護者の皆様の感想用紙が私の机に置いてあったので、発表は始まる前に読ませていただきました。保護者の皆様の温かな感想に、保護者の皆様のご理解とご協力があって、金管バンドが活動できていることを実感しました。音楽専科の先生の指導、そして金管バンドに所属する子どもたち一人一人の練習によって発表ができていることももちろんですが、やはり保護者の皆様の理解なくして活動は成り立ちません。本当に感謝です。

6年生の保護者の方の感想です。

「暑い夏も寒い冬もみんなが休んでいる時、こつこつと練習を続けてきたその頑張りが、楽器の美しい音色やまとまった曲にあらわれていました。よく頑張りましたね。特に6年生の皆さん格好良かったよ!スクリーンのプログラムもすてきでした。」

 金管バンドのメンバーは、本当にこれまで暑くても寒くても、みんなが休みの日であっても、その日その時の練習を、地道にこつこつと重ねてきました。きっと一人ではここまでできなかったと思います。一緒に演奏する仲間がいたからこそ、地道な世界を生きてこれたのです。もっといい演奏がしたいと願いながら、実は「継続することの大切さ」、あるいは「仲間と何かを成し遂げることのすばらしさ」など、これから生きていくために大切な”こと”や”もの”を学び得てきたと思います。

 演奏の最後には、新メンバー募集の告知もありました。一人でも多くがメンバーとなり、青木小学校金管バンドの伝統を引き継いでほしいです。

 

12月18日(水) すてきな曲と感謝を届けるコンサート ~金管バンド~

 本日は個別懇談最終日。この最終日に、体育館では素敵な”感謝コンサート”が開かれました。

 14:30分開演。開演に合わせ、保護者の方、祖父母の方、学校職員が集まり、大勢の前で、これまでの成果を披露するとともに、これまで支えてくださった保護者へ感謝の気持ちを届けるコンサートでした。日頃行う音合わせの曲から始まり、子どもたちが大好きなアニメソング、冬ならではの曲、昔懐かしい曲、映画に使われた曲など、多くの曲を披露しました。演奏前には、曲紹介も行っていました。今年最後となる6年生が、リレー形式で行いました。スクリーンには曲のタイトルが表示され、この映像もすべて6年生が作成したことを、コンサートの最後に顧問の音楽専科の先生からお伝えいただきました。

 これまで、運動会の入場行進曲を担当したり、村のイベントに出演したり、上小地区の金管クラブが集う交歓演奏会に参加したりと、その都度練習を重ね、土曜日の練習も継続して行い、その集大成となるコンサートでした。コンサートの終わりには、6年生から顧問の先生にお礼の言葉と花束が届けられました。素敵な場面でした。金管バンドのメンバー一人一人は、演奏することを通して、一つのことをやり続けたからこそ感じる、目には見えない、これからを生きていく上で大切なものを得たはずです。

 コンサートを終えた後、保護者の方に声をかけると、「すごく上達していて驚かされました。演奏が進化したように感じました。演奏を披露するごとに上手になっていることが、すごく分かりました。去年もこの時に演奏した曲がありましたが、見違えるような演奏でした。」とコメントをいただきました。

 明日は、全校の前で披露します。素敵な演奏になること、間違いなしです。

12月17日(火) 寒いけれども

 12月も後半となり、朝の寒さをひしひしと感じる毎日です。今日も温度計は-4℃を表示していましたが、そんな中でも、一人また一人と校庭へ飛び出し、朝の時間を使って、サッカーをしたり、グランドを走ったり歩いたりする子どもたち。”寒いけれども”元気です。

 私も、11月から継続してグランドを走ったり歩いたりしています。歩いていると、「校長先生!!」と声をかけられ、しばし歩きながらの”お話タイム”となります。今日は、1年生4人と一緒に歩き、いろいろな話をしました。「昨日ね、弟とけんかしたんだ。まくらの取り合いでね」、「サンタさんには、○○をお願いしたんだ」、「昨日ね、懇談会があったから、お母さん帰ってくるのが早かったんだ。だからね、おやつを食べた後、お母さんが本を読んでくれて、それから折り紙をやったんだよ」、「私ね、目覚ましなしで、自分で朝起きることできるんだよ」などなど、歩きながら一人一人の話を聞きました。登校したばかりの時間なので、話はお家でのことが多く、話を聞くたびに、「そうか、○○さんは家ではお姉ちゃんなんだな」「家ではそういうことをして過ごしているんだな」と、学校でのかかわりだけではわからないことを子どもたちとの会話を通して知ることができます。ただし、家庭の様子を探るために話をしているわけではありませんので、保護者の皆様ご安心ください。

 しばし走った後は、1年生の先生と子どもたちが階段に座り、朝の温かな陽を浴びながら、サッカーの様子や、走っている友だちの姿を見つめ、時に実況中継をしていました。ほのぼのとした素敵なひとときを過ごしていました。

 2学期も残すところわずかです。寒さに負けず、残り8日間を過ごしてほしいです。

 

12月12日(木) 事務室前のクリスマスツリー

 昨日から、事務室前にには、この時期ならではの装飾された”クリスマスツリー”が置かれ、全校はもちろん、来校される方々をお迎えしています。

 先月、6年生のIさんから、「クリスマスツリーを、校内に飾りたい」という願いが届きました。その願いを実現させるため、日々の清掃を一緒にしてくださっている事務室の先生と6年生数人で装飾活動が始まりました。掃除が終わる短い時間だけでは活動が進まないため、いつしか2時間目休みにも制作にかかわる子どもたちは事務室へ顔を出し、装飾活動を続けていきました。そして昨日、綿の雪をかぶった可愛らしいツリーが、事務室前に設置されました。

 クリスマスツリーを装飾しながら、子どもたちは事務室の先生との会話を楽しんでいました。子どもたちは、「事務室の先生」とは言わず、「K先生ね・・」と呼び、K先生も「○○さん」と名前で呼び合い、会話を弾ませていました。名前で呼び合う関係性が、とてもいいなあと感じました。学校は、すべての子どもたちとすべての先生方が関わり合い成り立っています。事務室前のクリスマスツリーを彩る装飾品には、そこからは聞こえてこない子どもたちとK先生との温かな対話が詰まっています。

 是非、学校へお立ち寄りの際には、クリスマスツリーに出合ってください。

 

12月11日(水) スイミーゆうびん始まる ~2年生~

 2年生の『スイミーゆうびん』が始まりました。全校に呼びかけ、気持ちを届けたい友だちや先生にお手紙を書いてもらい、ポストに投函された手紙(はがき)を届けるという、2年生発信の”お手紙企画”です。

 今週、昇降口の廊下には、きらきらと光る、郵便カラーのポストが設置され、早速配達が始まりました。私のところにも3年生のRさんから手紙が届きました。冒頭に寒くなったことを伝える文章があり、続きには、先日、3年生が育てた大根で作ったふろふき大根の味がどうだったのかと大根料理のお礼を伝えるために書いた、私の手紙に対しての感謝の気持ちが添えられていました。手紙が届いたことだけでも喜びだったものが、2年生手作りのはがきに書かれたRさんからの温かなメッセージを読み終えて、なおさらういれしくなりました。

 今回の企画では、はがきのデザインなどを担当するチーム、収集と消印を担当するチーム、手紙を配達するチームの3チーム編成で、どう動いたらいいのか、どう発信したらよいかなど、子どもたちが自主的に活動を始めていることを担任の先生から教えていただきました。自ら動き出し、自ら考え、自ら判断し、よりよい活動にしていく。2年生がこのようにやるのですから、すごい!のひとことです。

 この企画を通じて、きっと2年生はこれまで以上に成長していきますが、企画を全校に発信し、「あの人にこんな気持ちを届けたい」と思っている人の手助けを手紙という形にして行い、そして、そのお手紙が届いた人も、とっても幸せになれる。出す側と受け取る側の双方にとってうれしくなるという、すばらしい橋渡し役を担っていることに、活動を継続して行う中で、きっと気づいていくはずです。

 活動初日のポストを開いた時、はがきが入っていた喜びを感じながらも、「思っていたよりも少なかった」と感じた子もいたようです。手紙(はがき)が動き出すと、きっと大忙しです。明日も明後日も、うれしい忙しさになりますように・・・。

 

12月11日(水) 貴重な時間をいただく 

 明日から来週18日(水)まで、個別懇談が始まります。職員一人一人、個別懇談に向け、懇談で渡す通知表をはじめ、各教科等で作った作品など、当日各ご家庭へお渡しする、あるいは返却する物等の準備を、職員室、各教室、準備室などで、丁寧に進めてきました。懇談会当日は、準備したものをお渡しすることはもちろん、保護者の皆様からいただいた15分の中で、これまでの子どもたち一人一人の成長の具体、もっともっと伸びる可能性などについても話題にし、有意義な時間にしたいと思います。

 懇談会に向けて準備を進めている学年もあります。3年生です。夏休み明けに蒔き、この販売に合わせて収穫した大根を、モルモットのゆきちゃんの暮らしのために販売します。ゆきちゃんとの暮らしでかかるお金(エサ代などの経費)をまかなうためです。昇降口前の階段手前に、素敵な即席のお店が看板とともに設置されました。きっと明日からの放課後の時間、行き交う保護者の方々に、「大根かがですかあ」と声をかけながら販売活動をすると思います。全員で担当する日を分担し、販売するようです。思いをかけた大根が1本でも多く売れることを願います。がんばれ!3年生!!

 

12月6日(金) 仲間をリスペクトする ~児童集会~

 朝の活動の時間に、児童集会が開かれました。今回の担当は児童会の四役さんでした。前回の児童集会同様に、学年の枠を超えたグループをつくり、四役からの問題がグループごとに配布され、その答えをグループで考えました。そして、写真のように、分かった答え(言葉)を枠の中に一文字ずつ記入していきました。問題も様々で、問題用の右下には、”ヒント”も記されていました。すべてのグループが答えを書き終えたところで、グループごとに答えの太枠に記入した一字(ひらがかもくはカタカナ)を1グループごと発表していきました。会長が進行し、副会長と議長と書記がマイクを手にグループからグループへと走り続けました。スクリーンには、答えを発表するごとに文字が一字ずつ増えていき、終盤に差し掛かる頃には、全校一人一人の頭の中には、なんとなあく四役からのメッセージの言葉が浮かんできているようでした。すべてをつないだメッセージは、『グループで協力して 児童会まつりを楽しもう!』でした。

 今月20日(金)の児童会まつりに向けて、委員会ごとに出し物(体験コーナーなど)の準備を進めています。その当日だけのグループのかかわりになってしまわないよう、今回が3回目のグループ交流を柱にした集会でした。そして、今回の企画と、すべての問題を考案したのが児童会長でした。四役の仲間たちは、「校長先生、これすごいでしょ!会長が全部考えたんだから」と自慢げでした。会長が企画し、児童会のスローガンでもある”仲良く気軽に  ふれあえる学校にしよう”を、児童会まつりで具現化しようとする会長の思いを、3名の仲間が受け取り、四役みんなで作り上げた児童集会でした。終盤、なんとかメッセージを全校に示したいと、時間内に終わらせるため、猛ダッシュで次のグループの場所まで走る姿に、その思いが共有されていることを感じました。

 ますます児童会まつりが楽しみになりました。四役のみなさん、お疲れさまでした。

 

12月5日(木) お客さんと一緒に バイキング給食

 お客様をお迎えしては5年ぶりとなる、青木小学校恒例のバイキング給食がありました。(昨年度は、当時の6年生児童だけのバイキング給食でした。)今年度は、日頃お世話になっている方をお招きし、ランチルームで、6年生が一緒に食べました。現6年生は1年生の時に一度食べているようで、「1年生の時以来だね」と、久々のバイキング給食を喜び、そして、お客様と会話を弾ませ、給食の先生と調理員の先生方が心を込めて作ってくださった料理一つ一つを、味わい尽くしました。

 村長さんもお招きし、一緒になった子は、修学旅行で東急へ出向き、青木村を宣伝してきたことを褒めていただき、うれしい表情をしていました。時間が経過してからは”おかわりタイム”も始まり、思い思いに”おかわり料理”をおかわりし、再び、三度と、お料理を堪能していました。

 最後には、お客様を代表して、村議会副議長様より温かなお言葉をいただきました。

「六十数年ぶるの給食を、大勢の人たちと一緒に食べさせていただきました。工夫したメニューに、レストラン顔負けのおいしさ、そこに会話も加わり、数倍おいしさが増しました。生きていくためには、”衣食住”この三つが大切です。その中の”食”がおいしくて、気心の知れた仲間や家族と食べるその食事のおいしさは、幸せにかわります。今日は、幸せと生きる力をいただきました。みなさんには健康で居続けるほしい。そして、大人になって、この青木村帰ってきてほしい。今日はありがとうございました」

 このご挨拶のお言葉は、子どもたちへのエールでした。おいしさを感じると同時に、地域の皆様、お世話になっている皆様の温かさまで感じることができた、そんなひとときとなりました。

 

12月4日(水) あの日に向けて ~6年生~ 

  本日、卒業文集に載せる集合写真を撮影しました。天候は少し肌寒さはありましたが、昇降口前のレンガ広場で撮影することができました。

 6年生が撮影場所にそろったところで、私も指定の席に座りました。その時、後ろに立つ6年生に、「お邪魔しますね」と声をかけてから座りました。”お邪魔します”の前には、「みんなの小学校の思い出の写真に」のフレーズを心の中で唱えました。4月の入学式で新入生の1年生が保護者と一緒に体育館で撮影した時にも、保護者に向けて同じ言葉を伝えました。入学して最初の思い出となる1枚に私も入れさせていただくからです。今日の6年生も、さかのぼれば5年前の4月、今の1年生と同じように、体育館で最初の集合写真を撮りました。そこから5年の月日を経ての今日の”わたし”が、どんな姿で、どんな表情で写っているのか、きっと楽しみだと思います。

 「まだまだこの先」と思っていた卒業式も、今日のように、卒業式にかかわる”こと”があると、その日が近づきつつあることを実感します。私よりも、6年生にとってはなおさらです。卒業まであと○日と考えますが、その『あと○日』の中にある一日一日は、新しいことに出合い、新たなわたしにさせてくれる、自分を成長させてくれる一日一日でもあります。友と遊び、友と学び、友と語り合いながら、一人一人にある伸びしろを、まだまだ伸ばしていってほしいと思います。

 

12月3日(火) 見入る、そして聞き入る ~読み聞かせの時間~

 読書旬間が始まり、これまで以上に、本が身近になっています。給食でも、本とのコラボメニューが登場し、子どもたちは、コラボメニューを楽しみにしています。

 年間を通して、地域のよみっかせボランティア『わたぼうしの会』の皆様に、様々な教室で魅力的な読み聞かせを行っていただいていますが、読書旬間中は、『ざしきわらしの会』の方々にも読み聞かせをしていただいています。ざしきわらしの会には、本校の図書館の先生も所属しています。本日も、その読み聞かせがあり、2年生の教室にお邪魔しました。子どもたちの前に座り、本を見ることはなく、子どもたち一人一人を見つめながら、声色を超え、子どもたちに語りかけるように、昔話をしていました。その方の話を聞く子どもたちは、その方に見入り、その方の語る声に(話に)聞き入っていました。お話をされる方の隣には一本のろうそくの火が灯り、そのろうそくの火は、子どもを見守り、教室を読みきかせの世界に誘っているようでした。

 本は、新しい世界を教えてくれます。本は、生きるヒントも教えてくれます。そして、新たな自分をつくってもくれます。読書旬間中に、素敵な本に出合ってほしいです。